負け犬の遠吠え

群れの中から見ていたい

すべては途中経過

 

 

松任谷由実 Time machine tour Traveling through 45years、4/16の大阪公演に行ってきました。

少しネタバレあります。

でもあんまりコンサートの話はせずに、結局48の話をしています。





オープニングの衣装を見ながら

折り紙セットの中にああいうキラッキラで高級そうなやつ一枚だけ入ってたよな…とか思ってたら 機械仕掛けとはいえデッカい像が出てきてあっけにとられたり、真っ白ノースリーブのワンピースを着て歌う姿に(っょぃ……)と思ったり(何より姿勢がいい。体幹しっかりしすぎててビビる。二の腕も綺麗。)、

自信満々で 笑顔が輝いてて 立ち居振る舞いが素敵で あまりに向日葵だったのでアイドルかな?と思ったりしていました(ちなみに48のオタクなのでここで柏木由紀さんの幻を見た)。




とにかく65歳とは思えないパワフルさと愛嬌が同居していてすごかった。とってもキュートでチャーミングだし、可愛かったしかっこよかった。

あとほんとうに終始「お姫様」みたいで、この人はずっと愛されて大切に育てられてきたんだな…そうやって生きてきた人間の眩しさすごい…自己肯定感……とか思ったりもしました(実際どうなのかは存じあげませんが…)。

そう思うぐらいに輝いてた。

圧倒されっぱなしで、「ユーミン」は伊達じゃないぜ、の連続でした。



何より最前線にずっと立ち続けて進化し続けて売れ続けている人の 器の大きさと、経験実力人気に裏付けられた自信と信頼、エンターテイナーとしての矜持と心意気、工夫や魅せ方が本当にすごかった。



正直全部ちゃんと声出てたかというとそうではなかったし、何より私は世代じゃない上にファンってわけでもなくて 半分付き添いぐらいのテンションで行ったから知ってる曲はセトリの三分の一ぐらいしかなかったけど、そんな私でもめちゃくちゃ楽しかった。

これこそまさにエンタメショーだと思いました。プロってこういうこと。

思わず「女帝…」と呟いてしまうほどに クイーンオブ(J)ポップだった。


 

そして48のオタクはナイーブな時期だったので

ユーミンのコンサートを見ながら48に想いを馳せていました。



続くこと、売れ続けること、メジャーであり続けること、最前線に立ち続けること、貫き続けること、変わらないこと、変わること、継承すること。

その大切さ、難しさ、意義、歴史。



私はカルチャーとして48が続いてほしかったし、続いていけるものだと思ってた。

もうそういう「コンテンツ」になれてると思ってた。

だけどきっとその資格はなくて、責任も社会的道義的意義もないどころかぐちゃぐちゃのマイナスで、なんなら悪ですらあった。

オタクですら「もう一度全部ぶっ潰されてしまったほうが良い」と思ってしまうほどに。


そのことが悲しくて寂しくて悔しくて辛くて 楽しくて幸せなコンサートとの対比で泣いてしまった。

愛のない人に 48が大切でもなんでもない人に その何倍もの愛や思い出や思い入れが潰され踏み躙られ負けてしまったことに。

 

 


48G、この先もずっと、たくさんの人を幸せに、笑顔にしながら 続いてほしかった。