負け犬の遠吠え

群れの中から見ていたい

あの時確かにいた地獄についての話。

 

 

 

※セトリその他についてのバレあります。

 

 

 

こんにちは、少し間が空いてお久ぶりです。ご機嫌いかがですか?

2019/09/11 BUMP OF CHICKEN「 Aurora ark」ツアー 京セラドーム1日目、行ってきました。

ツアースタートの埼玉からもう2ヶ月経ってて、しかもツアー折返し地点ってマジで?なんの冗談?

フェス行ってないしライブハウス当然のように外れたし……。

大体の雑感はツイッターに投げたのでもういいです!そうじゃない話がしたい。

 

 

 

「 Aurora ark」ツアー、しかもドーム公演、さすが規模に相応しい初参加の人たちの数ですね。セトリもそれに合わせたものであろう内容で、まあそれはもういいです。

多分あの場で私1人、いきなり突き落とされた地獄の話をします。

 

 

 

前触れもなく地獄が始まったのは 通称「恥ずかし島」、メインステージから離れたサブステージでの演奏も終えて、ライブもとうとう後半戦に突入しようかという頃の「望遠のマーチ」。

確かに解禁された時から 明るいメロディーに優しくない歌詞をのせて 逃げ道を塞いだ上で嘘みたいに軽やかに 現実と事実を歌ってる類の歌だなと思ったけど。1人で聴いて泣いたこともあるけど。でも埼玉のときは平気だった。正直なんやこのスクリーン映像、に気を取られてた部分もあるのかもしれないけど、全然私を地獄に突き落とすような曲じゃなかった。どちらかというと それでもすくい上げてくれる曲だった。埼玉の自分のブログ読み返しても「ひでちゃんのドコドコドコ〜映してよ!!!」とかそんなこと書いてた。呑気。そのはずなのに。

 

今日いきなり、本当に突然に、もうダメだって涙が出てきて、そこから情緒がおしまいになってしまった。

「みんな集まって 全員ひとりぼっち」の時に やっぱりすごい(エグい)こと言うなあ〜〜って 薄っすら思った記憶はあるんだけど、なんかこの部分がきっかけ!みたいなのはなくて、「あ、無理」って思った時には時すでに遅し。

1番サビで「いこう いこうよ」って歌われた時にはもう 「無理……いけない、私だけいけない、置いていかれる……むしろもういい置いていって……(泣)」ぐらいのメンタルで、今思い返しても本当に突然すぎて 自分でもなんで?!どうした?!情緒不安定すぎんか?!??!!?!って焦るんだけど、もうあの瞬間本当に1人だめだった。

「秒針にそこを指されてとまっている」も 私1人だけが止まってて駄々こねて進めてないことを言われてるみたいで(藤原は絶対にそんなこと言わない)ぐっちゃぐちゃになってしまった。本当どうしたんだろうね、突然にね。

私の周囲の人たちが、メンバーに「欲しい」と言われれば当然声を上げ、欲しいと言われなくてもキャアキャアと声を上げ、グッズも買い、「演出すごいね!BUMPってこんなこともするんだね!すごいね!!」と正面から驚き賞賛する、オブチキン(運営)が「今求めてる、メインターゲットとしている(ように見える)リスナー像」そのままみたいに見えたのも大きい。

その人たちに囲まれた私が 私だけが なんでこんなに捻くれて 与えられたものそのままをわーいって受け取れないんだろう、文句ばっか言って斜に構えてバカじゃん、って気持ちとか溢れてきちゃって もういいよ「いこう」なんて言ってくれなくていい置いていってくれこんな過去に縋って回顧してうるさいだけの奴はほっといて先に進んでくれここで朽ち果てるから………………。みたいな気持ちになってた。……こんな時でも物語の登場人物気取った風で、しかもうだうだと面倒くさくて迷惑かける構ってちゃんしてるの どこまでも自分らしい惨めさと情けなさで笑っちゃうね。

 

なのに今までもずっとそうやって生きて救われてきたように、当然藤原に、オブチキンに救われて少し浮上して、絶対見捨ててくれないんだよなあ、って分かりきったことを改めて思ったりして、いいのかな、なんて思って、また落ち込んで、この場でこんなこと考えて純粋に楽しめてないの本物の馬鹿じゃん、なんて客観視()してたりして(そのダサさと自己陶酔がこの歳になってもオブチキンに出会った頃の自分とあまりにも変わってなくて本当に笑える)望遠終わった後もずっと引きずって1人でぐるぐるしてた。

 

「アリア」が始まって スクリーンにあのステンドグラスが映ったときに なんかすごいバカみたいだなんかのギャグか?これもう全部燃やしてここら一帯地獄にしてくれ、それぐらい不謹慎で不道徳な方が落ち着くしお似合いだもうダメだ、って なんかもう全部ぶち壊して、お前はここに、今のオブチキンに相応しくないんだよって諦めさせてくれ、って気持ちがわいてきて、なのにまた救われて、あぁこの繰り返し確かに懐かしいんだけどでも全然違う、今までになかった新しい地獄だ、って この年齢になってまだ「地獄の業火に焼かれているオレ」みたいなことやんの?お前は松野カラ松か?みたいなことも考えて(カラ松好きだよごめんね)、オブチキンの曲って本当にすごいなあ。同じ曲なのに、こんなに聴く人だけじゃなく聴き手の心理状態でここまで印象やイメージや受け取り方が変わる曲作ってるんだなあ、やっぱり天才だなあ、とかこれまた呑気に思いながらあの優しいアリアの演奏と藤原の声を聴いてた。こんな時でも格好良くて優しくて大好きですごいなあ敵わないなあ離れられないなあって泣きながら。「望遠のマーチ」に続いて ここでも「僕らはお揃いの服を着た 別々の呼吸 違う生き物」って歌われて突きつけられるのすごいよ。さすが藤原だね。シリアスすぎるのにそれ以上に優しくて笑っちゃった。どこまでも「俺とお前」って歌い方をする。逃がしてくれるけど、逃げられない。ばかやろう。

 

「できるだけ頑張るけど どうしていつまでも下手なんだろう」全然違う受け止め方をしたけど今これ言われるの辛くてしんどくて優しくてなんでごめんね、ってなるし、

「涙には意味があっても 言葉に直せない場合も多くて こぼれたらちゃんと受け止めるよ そうすれば何故か ちゃんとわかるから」受け止めなくていいんだよなんで優しくすんのほっといてくれないの、ってなるし、

「終わりのない〜」も「汚れても〜」も この並びでセトリ組んでくるの この日の私にはあまりにも的確で残酷でひでえや、になった。怖い人たちですね。

 

そこから「ray」で少しだけ浮上して、でもほとんど無意識というか慣れで聞き流してる部分があったのも否めなくて(ていうか頭の中がぐちゃぐちゃで歌が滑る)、「新世界」でまた泣いた。

この曲なんでこんなにポップに泣かせてくるんだろうね。あとハンドマイクではしゃぐご機嫌な藤原が楽しそうすぎて可愛すぎたのと「天気予報〜」のかいわれがなかったことにも泣いた。なんで?

バカで単純なオタクだから どれだけ地獄にいる、もう置いてってくれって泣いてても こうやって簡単に引きずり上げられて嬉し楽しくなっちゃうんだ。バカ。脳の容量が少なくて本当にかわいそう。

 

ここで「supernova」流れて自分が甘ったれの自己愛の塊なことを突きつけられて(それはそう……)になる。やってることが十年以上前から変わっていない。干支も一周してるのに。

失くしたあとにようやく気づきたくなんてない。絶対にどうやっても なくなってから後悔するけどできるだけしたくない。藤原が死んだ後の世界で生きてたくない。とか考えてたな……このとき……。目の前で欲しいのは今だって歌ってんのに本当にバカ。藤原が死んだ後に生きてたくないって泣いてる人間の前で「本当の存在は いなくなってもここにいる」って歌う藤原。シンクロしすぎでは?結婚してくれる???

 

このメンタルでの「流れ星の正体」多分受け止めきれなかったんだと思うけど記憶がない(ないことはない)。「あぁ藤原が流れ星の正体歌ってる……」ってバカみたいな感想を抱いてたんだけどスクリーンがうるさすぎる……ってイラついたことは覚えてる。そんなのやだ……。

ここでもまた「世界に何億人いようとも ひとり」って歌われててウケるな。どこまでも優しくねえ。ひどい。ツアー3公演目にして後半ブロックのこと大好きになっちゃった。

「変わらないで変わらなくて ずっと それでも続いてる」、あまりにも私という生き物すぎて泣いた。肯定されるからこのまま地獄にいる(どうせいられないけど)ことができないの本当にバカで哀れで可愛いね。

どれだけ世界に周りに人がいてもひとりって歌った同じ曲の中で「ひとりにせずに 掬えるように」って歌うの本当に酷くて優しくてこの人も底なしのバカで笑っちゃうね。大好きだよ。「救わない」けど「掬ってくれる」の、私のずっと大好きな藤原基央BUMP OF CHICKENだ。

 

 

アンコールの拍手手拍子も全然できなかった。ここでもまたスパノバ歌うんかよ……どれだけ好きやねん……って ちょっとうんざりした記憶はある。

というか望遠からこっち求められたレスポンス全部にきっちり応える余裕がなかった。ごめんな欲しがりなおい……。

今公演特に後半、曲間のメンバーの様子とか演奏のことまで注意が払えなくて いっぱいいっぱいで もったいなくて悔しいけど、こんな体験したの初めてでびっくりしたけど、多分あの場で私だけがおちてた地獄にいたこと、必要なことだったんだろうなと思う。

地獄というには生温すぎて笑っちゃうけど、ほかに適切な表現が思い浮かばない。私の語彙力の限界。

 

 

ちゃんと今日も目が覚めてよかった。